スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

判例:労働者の損害賠償責任

労働者が仕事上のミス等により使用者に損害を与えた場合、その損害を賠償する責任を負うことがありますが、その際、労働者が賠償すべき金額は、損害の公平な分担という見地から、信義則を根拠として減額されます。

上記の減額の幅は、労働者が行った加害行為の態様、労働者の地位・職責・労働条件、加害行為の予防や損失の分散(保険の利用)についての使用者の対応のあり方等の諸事情を考慮して判断されています。
(事案によっては減額が認められないこともありえます。)



●茨石事件 最一小判昭51.7.8
石油等の輸送・販売を業とするX社の従業員Yは、タンクローリーで重油を輸送中に、Yの車両間隔不保持・前方不注意が原因で追突事故を起こした
X社は、車両修理費33万円+追突車両への損害賠償8万円を支払ったため、Yに対してこの41万円の支払いを求めた
なお、X社は対物賠償責任保険および車両保険には未加入、Yは普段は小型貨物自動車の運転業務に従事しており、タンクローリーには臨時的に乗務するに過ぎなかった

→損害の公平な分担という見地から、信義則上相当と認められる限度において被用者に対して損害賠償請求できるのであって、本件の事実関係のもとでは請求できる額は1/4を限度とすべきとした原審の判断は正当である


労働者に対する損害賠償請求は、使用者が現実に被った損害に基づくものでなければならず、あらかじめ損害賠償の額を決めておくこと(車をぶつけたら一律30万円など)は、労基法16条により禁止されています。

また、使用者が労働者のミスに対して課す金銭的な制裁には、懲戒処分として行われる減給もありますが、これは、(損害賠償とは性質を異にするものであるので)懲戒処分に関する規制を受けることになります。



スポンサーサイト

テーマ : 労働問題解決・労務リスク対策
ジャンル : ビジネス

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

あべ行政書士・社労士事務所

Author:あべ行政書士・社労士事務所

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。